膝関節外科とは
当院では、膝の痛み、違和感、動かしにくさ、スポーツによるけがなどに専門的に対応する膝関節外科を設けています。
膝関節は、歩く、立ち上がる、階段を上り下りする、走る、しゃがむといった動作に関わる重要な関節です。
そのため、膝の不調が続くと、生活の質や活動量に大きく影響します。
当院では、膝関節専門診療の経験が豊富な院長が診療を担当し、変形性膝関節症、半月板損傷、靱帯損傷、スポーツ障害、成長期の膝の痛みなど、幅広い膝のお悩みに対応します。
膝関節について
膝関節は、大腿骨、脛骨、膝蓋骨で構成され、体重を支えながら曲げ伸ばしを行います。
関節の中には、クッションの役割を果たす半月板、膝の安定性を保つ前十字靱帯・後十字靱帯・側副靱帯などがあり、周囲の筋肉と連携してスムーズな動きを支えています。
膝の痛みは、軟骨、半月板、靱帯の損傷程度や、加齢による使い過ぎや筋力低下などの原因によって治療法が異なります。
膝の専門外来では、痛みの場所、腫れ、症状、スポーツ歴などをふまえて診断し、適切な治療方針につなげます。
膝にこんなお悩みがある方は、膝関節外来をご受診ください
- 歩くと膝が痛い
- 立ち上がりや歩き始めに痛む
- 階段の上り下りがつらい
- 正座やしゃがみ込みがしにくい
- 膝に水がたまる、腫れる
- 膝が曲げにくい、伸ばしにくい
- 引っかかりやロック感がある
- 膝が抜ける、ぐらつく
- スポーツ中に膝をひねった
- 成長期のお子さまが膝を痛がる
- 以前のけがの後から膝の違和感が続いている
- 膝の変形が気になる
- 手術を勧められたが、まずは相談したい
など
膝関節外来では、以下のような疾患の診療を行っています
- 変形性膝関節症
- 特発性膝骨壊死
- 半月板損傷
- 前十字靱帯損傷、後十字靱帯損傷
- 内側側副靱帯損傷
- 膝関節捻挫
- 膝蓋骨脱臼
- 膝蓋腱症、ジャンパー膝
- 腸脛靱帯炎、ランナー膝
- 鵞足炎
- 膝窩筋腱炎
- 大腿四頭筋腱症
- オスグッド・シュラッター病
- 離断性骨軟骨炎
- 有痛性分裂膝蓋骨
- 滑膜ひだ障害
- ベーカー嚢腫
- スポーツによる膝の外傷・障害
- 手術後の膝の痛みや機能低下
など
上記のうち、スポーツが原因と考えられるものに関しましては、スポーツ整形外科として診療を行う場合もあります。
詳しくはスポーツ整形外科のページもご覧ください。
変形性膝関節症について
ここでは、膝の代表的な疾患であり、中高年以降の方に多くみられる「変形性膝関節症」についてご紹介します。
変形性膝関節症は、膝関節の軟骨がすり減り、炎症や痛み、変形が起こる疾患です。
中高年以降に多く、「歩き始めだけ痛い」「階段で少し痛む」といった軽い症状から始まることがありますが、進行すると歩行や日常生活に支障をきたすことがあります。
早期に治療を始めることで、痛みの軽減や進行予防を目指せます。
変形性膝関節症の症状
変形性膝関節症では、半月板の変性、関節軟骨の摩耗によって関節内に炎症が起こり、痛み、腫れ、水がたまり、骨の変形や関節機能不全がおこり曲げ伸ばししにくいといった症状が現れます。
初期には立ち上がりや歩き始め、階段の上り下りで痛みを感じ、進行すると歩行中の痛みが強くなり、正座やしゃがみ込みが難しくなることがあります。
さらに進むと、膝がO脚のように変形し、痛みが慢性化する場合があります。
変形性膝関節症の原因
主な原因は加齢に伴う軟骨の弾力の低下やすり減りなどです。
加齢以外でも、体重増加、筋力低下、膝への負担が大きい生活習慣、過去の半月板損傷や靱帯損傷、O脚などが関係します。
予防には、適正体重の維持、太ももの筋力維持、膝に負担の少ない運動が大切です。
痛みがある場合は早めにご相談ください。
なお女性では閉経後のエストロゲンの減少により、変形性膝関節症の症状が進みやすいことが知られています。
変形性膝関節症の治療
治療では、痛みを和らげるだけでなく、関節への負担を減らし、筋力や関節機能を保つことを目指します。
症状に合わせて薬物療法、注射、リハビリテーション、装具療法、手術療法などを検討します。
変形性膝関節症の薬物療法
痛みや炎症を抑えるため、消炎鎮痛薬の内服薬、湿布・塗り薬などの外用薬を使用します。
膝関節内・外へ注射を行うこともあります。炎症が強く水がたまっている場合は、関節液を抜くことや、状態に応じた注射治療を検討します。
薬や注射で症状をコントロールしながら、リハビリテーションを行いやすい状態を整えます。
変形性膝関節症のリハビリテーション
リハビリテーションは、変形性膝関節症の治療において非常に重要です。
膝を支える太ももの筋肉、とくに大腿四頭筋を鍛えることで、膝への負担を軽減し、痛みの改善や歩行能力の維持を目指します。
運動療法では筋力トレーニング、ストレッチ、可動域訓練、歩行指導を行い、痛みが強い場合は温熱療法や電気治療といった物理療法も併用します。
また、膝への負担を軽減するために、足底板や膝装具などの装具療法を行うこともあります。
変形性膝関節症の手術療法
保存療法で改善が乏しく、変形や痛みが強い場合は手術を検討します。
手術には関節鏡手術、骨切り術、人工膝関節置換術などがあります。
当院では手術が必要と判断される場合、連携する総合病院や専門医療機関へ適切にご紹介します。
手術前の相談や、手術後のリハビリテーションについても、患者さまの状態に合わせてサポートします。