リハビリテーション科とは
当院では、理学療法士が常勤する約90㎡の広々としたリハビリテーション室を設け、けが・病気・加齢・手術後などで生じた骨・関節・筋肉・靱帯・神経などの痛みや機能障害に対して、運動器リハビリテーションを行います。
医師の診断・指示のもと、理学療法士が患者さまの状態を評価し、運動療法や物理療法などを組み合わせながら、一人ひとりの状態や目標に合わせたリハビリテーションを提供します。
当院のリハビリテーションの特長
1.医師と理学療法士の密な連携
当院では、診察室とリハビリテーション室が隣接しており、医師と理学療法士が密に情報共有し、その情報を治療に活かしていくことを大切にしています。
診察で得られた画像所見や医学的な情報をリハビリテーションに活かすとともに、理学療法士が評価した身体機能や動作、症状の変化についても必要に応じて医師と共有します。
診察とリハビリテーションをそれぞれ独立したものにせず、互いの情報を活かしながら治療を進めていきます。
2.一人ひとりに合わせたリハビリテーション
同じ疾患や同じ部位の痛みであっても、身体の状態や生活の中で困っていることは一人ひとり異なります。
理学療法士が、関節の動き・筋力・柔軟性・バランス・姿勢・歩行や動作などを評価し、痛みや動きにくさに関係している要因を考えるとともに、患者さまと一緒に目標を設定しながらリハビリテーションを進めていきます。
3.日常生活から仕事・スポーツまで、目標に合わせたリハビリテーション
痛みや身体機能、動作の改善を図り、「歩けるようになりたい」「仕事に復帰したい」「もう一度スポーツをしたい」など、一人ひとりの目標に合わせてリハビリテーションを行います。
目標とする生活や活動への復帰だけでなく、その先の再発予防までを見据えて取り組みます。
こんな方にはリハビリテーションをお勧めします
- 首・肩・腰・膝などの痛みが続いている
- 関節が動かしにくい、身体が硬くなった
- 歩く、立ち上がる、階段を上り下りすることがつらい
- 筋力の低下やふらつきを感じる
- 骨折や捻挫などのけがの後、以前のように動けない
- 手術後の機能回復を目指したい
- スポーツのけがから競技復帰を目指したい
- けがや痛みを繰り返さない身体づくりをしたい
- 姿勢や歩き方、身体の使い方を改善したい
- 自宅でできる運動やストレッチを知りたい
- 理学療法士による専門的な運動指導を受けたい
- 痛みの原因を根本から改善したい
など
リハビリテーションの対象となる主な疾患・症状
- 変形性関節症(変形性膝関節症、変形性股関節症など)
- 五十肩(肩関節周囲炎)、肩腱板損傷
- 頸椎症、腰痛症、腰椎椎間板ヘルニア
- 腰部脊柱管狭窄症
- 半月板損傷、膝靱帯損傷
- 足関節捻挫、アキレス腱障害
- 骨折・脱臼・捻挫後の機能障害
- スポーツ外傷・スポーツ障害
- オスグッド・シュラッター病、腰椎分離症など成長期のスポーツ障害
- 手術後の機能障害
- 加齢に伴う筋力、歩行・バランス能力の低下
など
リハビリテーションで行うこと
理学療法について
理学療法は、痛み、関節の動かしにくさ、筋力やバランスの低下、姿勢や歩行・動作の問題などを評価し、運動療法や物理療法などを用いて機能回復を目指す治療です。患者さまそれぞれの状態に合わせたプログラムを作成します。
運動療法
運動療法とは、身体を実際に動かしながら、関節の可動域・筋力・柔軟性・バランス能力・姿勢・歩行・動作能力などを改善していく治療です。
痛みが強い時期には、患部の状態に配慮しながら無理のない範囲で身体を動かします。回復に合わせて、筋力トレーニングやストレッチ、バランス練習、歩行練習、姿勢・動作練習などへ段階的に進めていきます。
リハビリテーションの時間だけでなく、ご自宅でも適切な運動を継続できるよう、症状や生活に合わせたセルフエクササイズについてもお伝えします。
物理療法
物理療法とは、物理的な刺激を用いて、痛みや筋肉の緊張を和らげたり、血流を促したりする治療です。
当院では、患者さまの症状や治療目的に応じて、温熱療法、低周波・干渉波などの電気刺激療法、超音波療法などを使用します。
物理療法によって痛みやこわばりを軽減し、その後の運動療法を行いやすくすることも目的の一つです。
スポーツリハビリテーションについて
当院ではスポーツ整形外科にも対応しており、競技復帰を見据えたリハビリテーションを行います。
通常のリハビリでは痛みの軽減や、日常生活への復帰を目標とすることが多い一方、スポーツリハビリでは、走る、跳ぶ、投げる、切り返すなど、競技特有の動作までを安全に再開し、再発を防ぎながらパフォーマンスを取り戻すことを目指します。
スポーツリハビリにはメディカルリハビリテーションと、アスレティックリハビリテーションがあります。
メディカルリハビリテーション
メディカルリハビリテーションは、スポーツで負った様々なけがに対し、痛みや炎症の改善、関節可動域の回復、基本的な筋力改善を図っていく医学的なリハビリです。
けがの直後や手術後など、患部の状態を確認しながら安全に進めます。
アスレティックリハビリテーション
アスレティックリハビリテーションは、日常生活に必要な機能が回復した後、競技復帰を目指して行うリハビリです。
ランニング、ジャンプ、方向転換、投球、ステップ動作など競技特有の動作や負荷を段階的に取り入れ、実際のスポーツ場面に近い動きへとつなげていきながら、再発予防とパフォーマンス回復を目指します。
スポーツ障害の場合は、患部だけでなく、身体全体の使い方も確認します。
例えば、膝の痛みであっても、股関節や足関節の柔軟性、体幹の安定性、着地動作、フォームの乱れが関係していることがあります。
痛みの原因となる動作のクセを見直すことで、再発しにくい身体づくりを目指します。